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日本最古のワイナリーで紡がれる伝統
山梨県甲州市勝沼町にある「まるき葡萄酒」は、日本最古のワイナリーとしてその名を知られています。その歴史は驚くことに1891年にまでさかのぼります。
当時、フランスに醸造を学びに渡った青年、土屋龍憲さんによって設立されました。彼が目指したのは「日本のブドウから日本料理に合うワインを作ること」。
訪問した際には、一升瓶に入った60年以上前の古酒が眠るセラーを見せていただき、その迫力に圧倒されました。
日本固有の品種である甲州やマスカット・ベーリーAを使い続け、130年以上の歴史の中で育まれてきた技術と熱意が、まるき葡萄酒の安定した品質を支えています。
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和食に寄り添う、特別な一杯
まるき葡萄酒のワインを飲むと、和食にぴったりの味わいに驚かされます。
特にマスカット・ベーリーAを使ったワインは、この品種専用に開発された樽で熟成されており、フルーティーでバランスの良い仕上がり。1本2千円台という価格帯ながら、その背景には膨大な試行錯誤と情熱が込められています。
甲州ワインもまた特別です。山梨の風土が育むブドウを、丁寧に醸造することで生まれる繊細な味わいは、日本料理の繊細な味に見事に寄り添います。まるき葡萄酒のワインは、日常の食卓をちょっと豊かにする力を持っています。
羊と共に育むブドウ畑
ワイナリーを訪れた寒い2月の朝、ブドウ畑には羊たちがのんびりと日向ぼっこしていました。この羊たちは、まるき葡萄酒の取り組む「不耕起草生栽培」の重要なパートナーです。
雑草を食べ、糞を肥料にすることで、自然の力で土壌を育むサイクルを作り出しています。羊たちは、まさに看板犬、ならぬ看板羊と言える存在です。
また、ブドウ果汁を絞る際には、最新設備を導入し、酸化を最小限に抑える工夫を施しています。窒素ガスを充満させた環境で絞ることで、果汁本来のフレッシュさを保ちながら、ワインの品質を高めています。
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伝統と挑戦を重ねる未来へ
130年以上の歴史を誇るまるき葡萄酒ですが、その歩みは止まりません。日本最古という伝統を守りつつ、最新技術を取り入れながら、新たな挑戦を続けています。
その結果生まれるワインは、どれもが過去と未来を繋ぐ特別な一杯。
これからのまるき葡萄酒が紡ぐ物語にも、私たちは心を躍らせずにはいられません。その歴史に敬意を払いながら、一杯のワインがもたらす感動をぜひ味わってみてください。