日本ワインを代表する欧州系品種、メルローを深堀ろう
世界に通用する日本ワインとして注目される、メルローという品種の赤ワイン。メルローの特徴や日本ワインにおけるメルローワインについて解説します。
目次
メルロー品種のワインの味わいの特徴は?
メルロー品種のワインは、柔らかなタンニンと豊かな果実味が特徴です。赤いベリーやプラムのアロマが広がり、バニラやスパイスのニュアンスも感じられます。熟成により複雑性が増し、レザーやタバコの風味が加わることも。
飲みやすくてバランスの取れた性格から、幅広い料理と相性が良く、特にハンバーグとの組み合わせがおすすめです。
メルロー品種のワインの生産量世界一はフランスのボルドー地域
メルロー品種のワインの生産量世界一は、フランスのボルドー地域です。特に、サンテミリオンやポムロールといった地域で優れたメルローが栽培され、高品質なワインが生み出されています。
ここでは土壌と気候がメルローに最適な環境を提供し、その特徴的な味わいを引き立てていると言われています。
日本でメルロー品種のワインは造られている?長野県や山梨県で多く栽培
日本でもメルロー品種のワインが造られています。赤ワイン用ブドウの品種別生産量で見ると、メルローは、1位のマスカットベーリーA、2位のコンコードに次ぐ生産量。特に涼しい気候と標高の高い地域である長野県や、ワイン産業が盛んな山梨県で多く栽培されています。
参考:国税庁「国内製造ワインの概況」令和2年2月
世界でメルローの産地として注目を浴びる塩尻市の桔梗ヶ原
中でも長野県塩尻市の桔梗ヶ原(ききょうがはら)地区は、涼しい気候と標高の高さ、土壌がメルロー品種に適していることで世界的にメルローの産地として有名です。
1976年、「現代日本ワインの父」麻井宇介氏の指導のもと、シャトー・メルシャンが桔梗ヶ原で、地元の農家の方々にメルローへの改植を打診しました。その後1987年、桔梗ヶ原で収穫されたメルローから作られた最初の赤ワインが世界的なコンクールで受賞する快挙を遂げます。その後も桔梗ヶ原メルローは数多くの受賞を重ね、素晴らしいメルローの産地として世界から高い評価を受けています。
日本ワインが世界で注目されるに至るストーリーが題材になった映画「シグナチャー」も日本ワインのメルローについて知るのにおすすめです。
日本ワインを飲んだことがある人にオススメ!映画「シグネチャー」 はこちら
https://shop.jan-wine.com/blogs/janblog/signature
2023年6月に当店が開催したイベントでは、「シグネチャー」の映画監督である柿崎氏が、サプライズでシャトー・メルシャン1997年の信州桔梗ヶ原メルローのワインを出してくださり、ゲストの醸造家の方々も感激されていました。つくり手の方にとっても、桔梗が原メルローは特別なんですね。
開催したイベントの様子はこちら→
https://shop.jan-wine.com/blogs/janblog/hito_tsunagu0602
日本のメルロー100%のワイン
かざまメルロー(甲斐ワイナリー/山梨県)¥2,310(税込)
滑らかな口当たり、果実感のフレッシュな味わい。
503(ドメーヌコーセイ/長野県)¥3,300(税込)
樽熟成によるオークの香りがエレガント。しっかりしたお肉も受け止める厚みです。
メルロー(丘の上幸西ワイナリー/長野県)¥2,830(税込)
軽やかですがしっかりと奥行きのある味わい。
日本では、今も、地元の熱心なワイン生産者たちの努力により、高品質なメルローワインが生み出され続けています。皆様も是非いちどご賞味ください。