【イベント】人が、つなぐ日本ワイン
ドメーヌコーセイ代表の味村様、信州たかやまワイナリー醸造責任者の鷹野様、映画「ウスケボーイズ」監督の柿崎様を、神奈川県鎌倉市にある浄智寺にお招きしイベントを開催。日本ワインのつくり手の熱いエネルギーに触れ、1本のワインが創り出す”一期一会”に感謝する会でした。ゲストの皆さんとのトークセッションの様子を動画にまとめました。
雨、蛙鳴く 北鎌倉 浄智寺
イベントは、神奈川県鎌倉市の北鎌倉にある名禅寺、浄智寺で開催しました。当店に来店いただき、日本ワインに感動してくださった朝比奈住職。日本ワインと住職、そして私たちとの出会いが無ければこのイベントは無かったと言っても過言ではありません。イベント当日は大粒の雨が朝から降りしきっていました。会場となった客殿の茅葺屋根からは雨がしたたり、時に蛙の鳴き声が聞こえました。この雨が、懐かしく落ち着いた「和」の雰囲気を醸成し、またとない素晴らしい会場でした。
映画「ウスケボーイズ」を鑑賞
はじめに、皆さんと映画「ウスケボーイズ」を鑑賞しました。
「現代日本ワインの父」と称される醸造家・麻井宇介氏(故2002)。その麻井氏を師と仰ぎ、日本でのワインづくりに情熱を注いだ若者たちの挑戦と葛藤を描いたノンフィクション映画です。厳しく偉大な自然と向き合い、髪を振り乱して、ワインづくりに自分の全てを注ぐつくり手たちに心揺さぶられ圧倒されました。そして、ワインは「農作物」であること、「人」が作っていることを改めて感じました。
味村氏と鷹野氏、柿崎氏トークセッション
この日ゲストとしてお迎えしたのは、ドメーヌコーセイ代表の味村様、信州たかやまワイナリー醸造責任者の鷹野様、映画「ウスケボーイズ」監督の柿崎様。映画鑑賞後、興奮冷めやらぬ雰囲気の中でトークセッションがスタートしました。
味村様と鷹野様は、共にシャトーメルシャンご出身で、映画のモデルとなった麻井宇介氏と交流の深い方々です。
トークセッションでは、「日本ワインの過去・現在・未来」という各パートで、日本ワイン店じゃんの加藤曜子が、一消費者として率直に感じている下記の疑問を3名のゲストの方々に投げかけました。
日本ワインの過去
「日本各地でワインづくりの夢を追いかけるエネルギーがここまで波及したのは何故だったと考えますか?」
日本ワインの現在
「日本は「ナチュラルワイン」流行の渦中にある。そのことについてどう思いますか?」
「世界の中で、今の日本ワインはどのようなポジションなのでしょうか?」
日本ワインの未来
「今後の気候変動がブドウ栽培に与える影響とそれに対しどうアクションすべきだと考えますか?」
「日本のワイナリーの世代交代、事業継承における課題は?」
皆さんどの質問に対しても本音で答えて頂き、日本ワインの深淵を垣間見るトークセッションとなりました。
トークセッションの様子は、当ブログ記事の最後に動画で掲載いたしますので、是非ご覧ください。
日本ワインと日本料理を堪能
トークセッションの後は、皆さんと日本ワインと日本料理を堪能しました。お料理は、鎌倉市七里ガ浜にある虹(こう)さんから、日本ワインに合わせられるお料理が20種も詰め合わされた、玉手箱のような仕出しをご用意いただきました。どれも素材が活かされ丁寧に作られたお料理たち。合わせるワインはもちろん、ドメーヌコーセイと信州たかやまワイナリーさんのワインです。
ゲストの皆さんと初めましての参加者の方同士が、映画やワインの話に花を咲かせ、非常に楽しい会食のひと時となりました。2時間という時間では全然足りなかったです…。
スペシャルワインのサプライズ
会食の途中で、ゲストの柿崎監督からスペシャルワインのご提供がありました。シャトーメルシャン1997年の信州桔梗ヶ原メルローと、信州たかやまワイナリーのファーストヴィンテージである2016年のシャルドネです。1997年は、味村様も鷹野様もまだメルシャン在籍時代。まさにこのワインのつくりに関わっていらっしゃった1本で、味村様と鷹野様、会場の皆様も大盛り上がり!私も一口頂きましたが、26年の時を経ても、経て更に、なのでしょう、深い味わいと魅惑的な香りでした。
色々なご縁と、ご厚意のお陰様で、大変すばらしい会となりました。ゲストの味村様、鷹野様、柿崎様、参加者の皆様、浄智寺の朝比奈住職様、七里ガ浜の虹様、関係くださった全ての方に心より感謝申し上げます。
またこのようなイベントを開催できることを当店としても楽しみにしております。
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信州たかやまワイナリーのワインはこちら
動画で見るトークセッション
当日のトークセッションでは、とても貴重なお話を3名のゲストの方にして頂きました。出来るだけ多くの方に聴いていただきたい内容のため、ゲストの皆様の了承を得て公開いたします。