和食料理教室「料理が変わる、私が変わる」第1回は出汁を極める!

4月16日に、第一回となる和食の料理教室「料理が変わる、私が変わる」を開催しました。日本橋 和氣 旬の宮原さんを講師にお招きし、第1回は「基本の出汁を極める!春の香りを楽しむ和食」がテーマ。

目次

「出汁」を学ぶことで料理も自分も変わる

結構ビックリしたのですが、私はウン十年「一番出汁と二番出汁の違い」を勘違いしていました!

てっきり1回目にとった出汁で使った昆布と鰹節を使って、もう一回取った出汁のことを「二番出汁」と呼ぶのかと思っていたら、そうではないんですね。

「一番出汁」と「二番出汁」では、出汁の”目的”が違っていて、その目的を達するために、それぞれの出汁の取り方があり、料理の中での役割があるということを教わりました。必ずしも使用済みの昆布や鰹節を使うことが「二番出汁」ではなくて、出汁を使う"目的"と、それを"実現"するための手段を知ることで、ボヤっと理解していた出汁の世界がクリアになりました!

 味わって体得する、五感で感じる出汁の奥深さ

当日は、昆布だけの時、鰹節を入れた時、そこに少しの塩を入れた時、と段階を踏むごとに味見をさせてもらいました。

香りと味を実際に確かめることで、火加減や火にかける時間、鰹節の量など、宮原さんに教えてもらう数々のポイントが、テキスト情報ではなく体感情報として身に染みていく感じがありました。

筍ご飯とつみれ椀で味わう、春の和食

季節の旬を和食で楽しむのも今回の料理教室のサブテーマで、今回デモンストレーションして皆さんに召し上がっていただいたのは「筍ご飯」と「魚のつみれ椀」です。

筍ご飯は、筍を先に炊いておき、その煮汁でお米を炊くやり方でした。その煮汁の美味しさと言ったら!

お米を浸水するのは何故か、薄口醤油と濃口醤油は何が違うのか、ここでも"手段"(レシピの手順)だけではなく、"目的"をしっかり教わることで体得できる感覚がありました。

魚のつみれも、私は今まで家で一度も作ったことはありませんでしたが、もうどんな魚を使っても作る自信がつきました。

和食はもっと気軽に楽しめる。次回は「ゼリー寄せ」!

今回の料理教室では、一般のご家庭で再現できるやり方を教えていただきます。昆布や鰹節といった材料は鎌倉駅近隣のスーパーで、野菜は当日の朝、駅近くの市場で入手したもので、当店にある普通の調理器具を使って教えていただきました。

「和食」と言うと、きちんとしたものを作らないといけないと身構えてしまいますが、教われば教わるほど、シンプルで難しいことではないという気持ちになれて、「よし、帰ったら家でやってみよう!」と、2日後の我が家の朝ごはんは筍ご飯となりました。

和食でこそ楽しみたい日本ワイン

料理に合わせて3種の日本ワインを提供しました。

【白】かざま甲州シュールリー(甲斐ワイナリー/山梨県)
甲州とは思えない果実味を持つ辛口白ワイン。出汁のふっくらさと、ワインの果実味が重なると、互いの旨味がより引き立ちました。

【白】シャルドネ(ウッディファーム/山形県)
優しい香りと酸味が、素材を生かす和食に良く寄り添う辛口の白ワイン。副菜の辛子みそ和えと良いマリアージュでした。

【ロゼ】ヴーロゼ(旭洋酒/山梨県)
ピノノワールを主体とした辛口ロゼワイン。つみれに青のりが入っていて、ほんのりと海っぽい香りや味わいに、ワインのもつ青みある味わいがリンクしました。

次回の開催は夏、テーマは「ゼリー寄せを学ぶ」です。楽しみです!

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