【第三回】日本ワインとスパイスのマリアージュを楽しむワークショップ
第三回となる"スパイスつまみの会"。その季節ならではの材料を使い、スパイスを駆使した"つまみ"を作るワークショップです。完成したスパイスつまみに、当店から数種類の日本ワインをご提供し、皆で飲み食いしながら、どのスパイスつまみとどのワインが合うかを議論するという、楽しいワークショップ。今回はどんなスパイスつまみとどのワインがぴったり合ったのでしょうか?
目次
アナン邸のスパイスを使った日本ワインに合うつまみ9品
第三回開催は6月19日。鎌倉は紫陽花が満開で、平日にも関わらず江ノ電沿線はどの駅もたくさんの観光客であふれています。この日は梅雨の晴れ間。江ノ電の極楽寺駅から徒歩3分のアナン邸の玄関前も綺麗な紫陽花が咲いていました。
この日のメニューは、夏野菜をたっぷり使ったスパイスつまみ。テーブルの上に次々とカラフルなスパイスつまみが完成してきます。全部で何と9品!会を追うごとに品数の増えていくワークショップ(笑)。
⚫︎チキンサローナ
⚫︎きゅうりのアチャール
⚫︎ムングと人参のフレッシュポリヤル
⚫︎なすとひき肉のドライカレー
⚫︎メカジキのイエローカレー
⚫︎サフランチキンケバブ
⚫︎スイカのガスパチョ
⚫︎ジャガイモとハーブのサブジ
⚫︎ミントチャツネ
今回ご提供したワインは、暑くなる時期なので、白ワインを中心に5本ご用意しました。
写真左から
タケダワイナリー(山形)
はすみファーム(長野)
ココファーム&ワイナリー(栃木)
⚫︎シンア(オレンジ/ナイアガラ)
いにしえの里葡萄酒(長野)
都農ワイン(宮崎)
レモンを使ったスパイスつまみには、「山のカンタータ(白ワイン)」がぴったり!
きゅうりのアチャールや、ミントチャツネ、メカジキのイエローカレーは、レモン汁を味付けに使ったスパイスつまみでした。このスパイスつまみ達にとても良く合ったのが、「山のカンタータ」という白ワイン。プティマンサンというブドウ品種が主体となった、少し黄金色をしたワインです。パイナップルのような香りとコクのある味わいが特徴です。余韻の長いワインですが、これらレモンを使ったスパイスつまみと共に飲むと、更に余韻が長く、まさに”カンタータ”が響き渡る感じでした。("カンタータ"は、「合唱および器楽伴奏から成る大規模な声楽曲」という意味。)
お肉を使ったスパイスつまみには、「龍眼(白ワイン)」が良く合う!
なすとひき肉のドライカレーと、サフランチキンケバブなど、お肉を使ったスパイスつまみに良く合ったのは、都農ワインの「プライベートリザーブ シラー」という赤ワイン。もう1本、お肉との意外な組み合わせで美味しかったのが、龍眼というブドウ品種で作られた白ワイン。この白ワインは、これまでお刺身やお蕎麦といった、日本酒と合わせたくなるような料理との組み合わせを提案していたのですが、意外とお肉料理と良く合うのです。花のような香り(日本酒のような香りと今まで捉えていました)がするのですが、その香りや、奥行きのある味わいが、お肉を使ったスパイス料理とマッチして美味しかったです!
スパイスつまみのお口直しとして最高な「スイカのガスパチョ」
ワインとの組み合わせの話からは逸れますが、今回面白い!と思ったのは、「スイカのガスパチョ」。スパイスを使うことでとっても爽やかな甘みになっていて、たくさんスパイスつまみをつまんでいる途中に飲むと、口の中がリフレッシュ!スパイスつまみでコース料理が組めそうだと参加者の皆さんと盛り上がりました。
このスパイスつまみの会は、皆で作って、皆で食べて飲んで、そして皆で語らう、というのが楽しいポイント。この日も、「このワインにはこのスパイスつまみが合う!柑橘だから?」「いや、カシューナッツが合うのかも」など議論が盛り上がり、非常に楽しい会となりました。
スパイスつまみの会は、月1回の開催です。興味のある方は、アナン邸のInstagramをフォローしてみてください!
アナン邸Instagram @anan_spice