昼飲みのすすめ～昼飲みに合う日本ワイン３選～

　桜前線のニュースが耳に入るようになり、薄手のコートで出かけられる暖かい季節になってきました。少し外を歩くと、木々の芽吹きが目に留まり、その溌剌とした青さに気分が上がり元気をもらえます。

　そうなると、ポカポカと日差しで暖かいお昼間にお酒を飲みたくなりますよね！

日本では、日ごろ昼から飲むことはあまり一般的ではないかもしれませんが、ヨーロッパでは日常的に昼もお酒を飲む文化があります。

　日照時間の長いスペインは、13時から16時の間の2時間くらいを昼休憩にし、いったん職場から家に戻って家族で昼食をゆっくり楽しむ、という”シエスタ”と呼ばれる習慣で有名ですよね。

お酒はコミュニケーションの潤滑油

　日本に住むフランス人の友人に、お昼時にお酒を飲むことについて聞いてみました。フランスではランチのときは大抵ワインを飲むそうです。「職場の人とランチをするときも、ワインを飲んだ方が本音で色々と話せるでしょ。その方が食事も美味しいしね！」という友人。なるほど、”仕事上がりに”とか”何かの打ち上げ”など「ストレス解消したい」「パーっと酔いたい」といった理由よりも、コミュニケーションを円滑にする、もしくは食事をより美味しくいただくため、という理由で飲酒をするという考え方は素敵だなと思います。

　そのように考えると、昼から飲むことも、とっても良いことな気がしてきます。家族で、友人を招いて、お昼からお酒を飲んで心満たされる時間を過ごせたら、そんなに素敵なことはありません。

 ワインで場を華やかに！

　昼から飲むと言うと、野球観戦で飲む缶ビールなどビールを想像しがちです。もちろんビールも良いですが、各人が缶ビールを飲むよりも、１本のワインを皆で注ぎ合って、「美味しい」とか「美味しくない」などと言いながらワイワイ飲むと、よりその場が楽しくなるはず。また、スパークリングワインのキラキラした細かい泡や、ロゼワインの透き通ったピンク色など、見ているだけでも気分が上がります。ワインはそうやって私たちの昼飲み時間に彩を添えてくれる立役者。

　海外のワインももちろん良いですが、日本のつくり手たちのワインに懸ける想いや産地について語らいながら、美味しい日本ワインを飲むのも粋です。以下では、当店で扱っている日本ワインの中から昼飲みとしてオススメしたいアイテムをご紹介していきます。

オススメ日本ワイン①アルコール度数が低くて昼から飲み疲れない

楠わいなりー（長野県）ナイアガラペンギンズリープ

ワインの中でもアルコール度数が低いものは、まだ1日が終わるまで時間のある昼時に飲むのに良いですよね。通常ワインのアルコール度数は12%前後ですが、例えばこのナイアガラペンギンズリープはアルコール度数7%で非常に飲みやすいです。ナイアガラというブドウ品種は実は生食用として流通しているブドウ品種。小さい頃に食べた記憶がある方も多いのではないでしょうか。そのナイアガラの甘い香りがふわっと香りますが、味わいは辛口でスッキリとしています。昼からサラダとサンドイッチでこのワインを開けたり、フライドポテトをつまみながら皆でワイワイ飲んだりするのも良さそう

オススメ日本ワイン②リンゴの発泡酒は、爽やかなビールのような喉越し！

アンワイナリー（長野県）アンシードルDRY

　日本では、ワインだけではなく、リンゴを醸造してつくった発泡酒であるシードルも美味しいものがたくさん作られています。アルコール度数が3～8%で、通常のワイン（アルコール度数12%前後）よりも軽く飲めますし、発泡していてビール好きの日本人にも相性が良いお酒。爽やかなリンゴの発泡酒でお昼を軽やかに過ごすのもおしゃれですね。例えば、この「アンシードル」は辛口に作ったシードル。日本の生食用品種を複数品種ブレンドして作ったシードルで、溌剌とした味わいです。カルパッチョなどで軽く昼から飲んだり、薄めのパンケーキと飲んでも良さそう。

オススメ日本ワイン③鮮やかなピンク色で気分も良く！

昼飲みのワインでやはり外せないのは、ロゼワイン。きれいなピンク色が透明のワイングラスに注がれるのを見ているだけで気持ちが華やぎます。例えばこの「メルロロゼ」は極辛口のロゼワイン。色はとても綺麗で、香りも優雅ですが、味わいはしっかりと辛口！ちょっとチーズを切ってグラスに綺麗な色のロゼワインが光るのを眺め、ただゆったりと時間を過ごすなんて最高です。

　いかがでしょうか？日本にも、日本人のために作られた美味しいワインやシードルがあります。自分の時間を彩り、「あぁ良い時間だったな」と思える昼飲みを是非この季節に！