第4火曜は"美学じゃん"、初回終えて感じたこと

　鎌倉駅西口を降りてスグの「カフェ鎌倉美学」を、毎月第4火曜日にお借りして日本ワインを提供させて頂けることになりました。その名も"美学じゃん"です。初回を終えて、カフェ鎌倉美学のオーナー、マチコさんの懐の深さを改めて実感しました。

カフェ鎌倉美学は老若男女が集うコミュニティーハブ

　鎌倉駅西口を降りて御成通という商店街を歩くと、赤い扉のカフェ鎌倉美学があります。ツタが覆う赤い壁とエメラルドグリーンの看板は、宮崎駿の物語に出て来そうな雰囲気です。

「美学じゃん」をやるにあたって、オーナーのマチコさんに客層を聞いてみると、「う～ん、色々ね。」とのこと。確かにその通り。夜になるといつも賑やかな店内には、地元のオジさまオバさまも、観光客も、若者も、まさに"老若男女"がオーナーのマチコさんの元へやってきます。

　何年か前、私が初めて知人と鎌倉美学を訪れた時から、いつもそんな店内なような気がします。あまり覚えていないのは、酔いのせいもあると思いますが、オーナーのマチコさんの居心地良い接客でリラックスして、周りをあまり気にしなかったせいもあると思います。

👆マチコさんとカフェ鎌倉美学の前で。

 「チャレンジしたい！」の背中を後押ししてくれるマチコさん

　若手のアーティストや頑張る人を応援したいというマチコさんは、何かにチャレンジしたいという人に、カフェ鎌倉美学の場所を貸していらっしゃいます。この場所での間借り営業を経て、独立していった人も何人もいるそうです。ミュージシャンの小川コータ＆とまそんさんや、御成通にあるカフェ、グッドグッディーズのオーナーもその1人だそう。

　お金も人脈も、まだ何も持っていない私のような立場からすれば、鎌倉駅近くの一等地、既にたくさんの方が集う場所で、自分のやりたいことを発信させてもらえるという機会は非常に有難いものです。

　みんなが「マチコさん」「マチコさん」と慕い、大きなファミリーのお母さんのような存在なのが頷けます。

対話が生まれる場所、美学じゃん

　数多くのアーティストや志を持つ方々と同じように、私もマチコさんに背中を押してもらい、"美学じゃん"をやることになりました。マチコさんの温かいエールを力に変えて、日本ワインの美味しさ、生産者の方々の想いを一人でも多くの方にお伝えしていこうと思っています。初回は、私が心を込めて（それしか出来ませんが....）作ったおつまみプレートと、Latteria BeBeさんの絶品チーズ、それに合わせた日本ワイン5種をお出ししました。

　2023年7月25日火曜日が記念すべき初回の"美学じゃん"でした。じゃんにいつも来てくださるお客様と、マチコさんのお客様が、隣同士に座り、自然と会話が生まれていました。お店に来たときは「初めまして」のお客様同士なのですが、帰るときに、周りにいるお客様みんなから「おやすみなさい」と送り出されるんです。そんなお店、中々無いですよね。美味しいお酒と、そこで生まれる対話。

　酒屋として、日本ワインを売っておしまいではなく、提供した日本ワインを通じて、そこから生まれる対話や楽しい時間、お客様がつくり手の想いに共感するところまで提案できるようになりたいですし、それが自分自身にとっても楽しい営みです。

　日本ワインをきっかけにして、日本の里山の四季折々の風景や、自然と共に仕事をするライフワークや産業を、未来に繋ぐために自分自身が何をできるのか、自分の中では解に辿り着いていないこの問いに対するヒントが、美学じゃんで生まれる対話の中で見つかるような気がします。

皆様も是非、第4火曜は美学じゃんにお越しください。17時30分～だいたい23時くらいまで、ゆるゆる営業しています。

場所：カフェ鎌倉美学

日時：毎月第4火曜日 17:30-（およそ23時まで）