【第四回】日本ワインとスパイスのマリアージュを楽しむワークショップ
第四回となる"スパイスつまみの会"が開かれました。鎌倉市極楽寺にあるスパイス商アナン邸のバラッツさんが、スパイスを駆使した"つまみ"の作り方を教えてくれるワークショップです。完成したスパイスつまみに、当店から数種類の日本ワインをご提供し、皆で飲み食いしながら、どのスパイスつまみとどのワインが合うかを議論するという、楽しいワークショップ。今回はどんなスパイスつまみとどのワインがぴったり合ったのでしょうか?
目次
アナン邸のスパイスを使った日本ワインに合うつまみ
口を開けば「暑い」と呟いてしまう2023年7月27日に、第四回のスパイスつまみの会が開かれました。いつもは色鮮やかな野菜で埋め尽くされるキッチンですが、この日は何やら茶系のものが並ぶキッチン…。扇風機の風に乗って、香ばしいスパイスの香りが漂ってきます。
魚介とジビエを使ったスパイス料理に合わせる日本ワイン
完成した今回のスパイスつまみはこちら
・鹿のカレー(チェティナードスタイル)
・鰆のカレー(東インド風)
・猪のカレー(コニャプールスタイル)
・イカのグリーンペースト
・イカリングフライ
この日は、長崎県の壱岐島から届いたイカと鰆、同じく長崎県は対馬から届いたジビエが素材として使われていました。ジビエは、対馬で「獣害から獣財へ」をビジョンに掲げ活動されていらっしゃるdaidaiさんから。(daidaiさんの活動、とても興味深いです…)
この日ご提供した日本ワインは次の5本。
(写真左から)
・紅玉プレミアムシードル(シードル/長野)
はすみファーム
・シャルドネ(シャルドネ/長野)
丘の上幸西ワイナリー
・京都丹波ソーヴィニヨンブラン(ソーヴィニヨンブラン/京都)
丹波ワイン
・GROOOVE NIKU YARO(北醇、メルロ、スチューベン/山形)
イエローマジックワイナリー
・503(メルロ/長野)
ドメーヌコーセイ
肉は赤ワイン、魚は白ワイン、の先入観を覆す結果に
このワークショップでは、スパイスつまみを作った後に、皆で日本ワインと合わせながら食べて、どのスパイスつまみとどのワインが合うかを話します。
この日はスパイスつまみに肉と魚があり、飲み始める前は「やはり肉には赤ワイン、魚には白ワインかな」と思っていたのですが、いろんな組み合わせで食べて飲んでみると、逆の結果に。
まずは、肉×白ワインの組み合わせ。
鹿肉カレー(写真左)はマスタードシード、カルダモン、フェンネルなどを使い、ヨーグルトソースを添えて頂きます。使っているスパイスとヨーグルトのお蔭でとてもさっぱりした味に。この爽やかさが、シャルドネの白ワインの爽やかさとマッチ!
猪肉のカレーも見た目は「赤ワインでしょ~」な肉料理でしたが、カルダモンやクローヴを使ってさっぱり目の味わいのため、シャルドネの白ワインと良く合いました。
ご提供したシャルドネの白ワインが、果実のふくよかさを持っていたのでお肉も受け止めてくれたのではないかと思います。
この白ワインはこちら→
次に、魚×赤ワインの組み合わせ。
その名も「GROOOVE NIKU YARO」という商品名の赤ワイン。北醇、メルロ、スチューベンという品種がブレンドされています。酸味が効いたキレのある味わい。肉に合うのかな?と思いきや、一番「合う!」の声が多かったのはこの鰆のカレー。鰆のカレーは、青唐辛子が効いていてパンチのある辛さ!
赤ワインのパンチのある酸味と、鰆カレーのパンチのある辛さが調和して美味しかったです。
この赤ワインはこちら→
番外編~梅~
たまたまこの日、アナン邸に「竹炭と梅のペースト」があり、鹿肉スライスにちょこんと乗せて、先ほどの 「GROOOVE NIKU YARO」という赤ワインを飲んだところ、とっても良く合う!!梅の酸味が赤ワインの酸味に調和し、更に肉の旨味とワインのタンニンが調和し、最高の組み合わせでした。
スパイスつまみの会は、月1回の開催です。興味のある方は、アナン邸のInstagramをフォローしてみてください!
アナン邸Instagram @anan_spice