赤ワインの「ボディ」とは?その基準や違いを解説
フルボディとか、重いとか、ワインを表現する時によく聞くワードですよね。どういう意味なんでしょうか?その謎に迫ってみます。そして、日本ワインの中でもボディのしっかりしたワインをご紹介します。
目次
赤ワインのボディは大きく分けて3つのタイプがある
赤ワインの「ボディ」とは、ワインの口当たりや質感を表す言葉だそうです。ワインのボディは一般的にライト(軽い)からフルボディ(重い)までに分かれ、そのボディ感はワインの濃度と口当たりに関連しています。
1. ライトボディ
ライトボディの赤ワインは軽やかで透明感があり、口当たりが軽いです。通常、低アルコール度数で、果実味や酸味が前面に出ています。ブドウ品種ではピノ・ノワールなどが典型的なライトボディの赤ワインです。2. ミディアムボディ
ミディアムボディの赤ワインは、ライトボディとフルボディの中間に位置します。バランスが良く、豊かな果実味や複雑な風味を持つことがあります。ブドウ品種ではメルローなどが該当します。3. フルボディ
フルボディの赤ワインは濃厚で力強く、口に広がる感じがあります。高アルコール度数と濃密なタンニンが特徴で、熟成によって複雑さが増します。カベルネ・ソーヴィニョンやシラーなどが代表的なフルボディの赤ワインです。
赤ワインのボディに影響を与える要素は何?
赤ワインのボディに影響を与える要素として、上記に書いたブドウ品種意外にはどんなものがあるのでしょうか。〇収穫時期
まずは収穫時期。早い収穫は軽やかなワインを生み出し、遅い収穫は濃厚なワインをもたらします。どのタイミングで収穫するかは、つくりたいワインによってつくり手が選択します。〇 アルコール度数
ワインのアルコール度数はボディに影響を与えます。高いアルコール度数はフルボディを生み出し、低いアルコール度数はライトボディをもたらします。発酵プロセスと熟成におけるアルコールの存在が重要です。アルコール度数はどうやって決まっているかについては、こちらのブログで書いています。
〇タンニン
赤ワインに含まれる”タンニン”は、口当たりやボディ感に影響します。多くのタンニンはワインをフルボディにし、タンニンが少ないとライトボディに仕上がります。ブドウの皮や種子からの抽出が主なタンニン源です。白ワインにも「ボディ」はあるの?
白ワインにも「ボディ」という概念が存在します。ボディは赤ワインに関連して語られることが多いですが、他のワインタイプにも適用されます。
白ワインのボディは、一般的には軽やかからフルボディまでの範囲があります。
ライトボディの白ワインは、さっぱりとした口当たりで、高い酸味と軽快さが特徴です。ブドウ品種として、ピノ・グリやソーヴィニョン・ブランが良く挙げられます。
フルボディの白ワインは、濃密でクリーミーな口当たりを持ち、しばしば樽で熟成されたり、マロラクティック発酵を経ています。使われるブドウ品種の例として、シャルドネやヴィオニエがあります。
比較的「重たい」ボディの日本ワイン3選
日本の気候風土で栽培されたブドウを使った日本ワインは「うす旨」や「出汁感がある」と表現されるワインがあり、海外ワインのフルボディ程、重たいワインは少ないです。(でもだからこそ、日本の刺身や素材の味を生かした繊細な料理にとても良く合いますし、そこが日本ワインの良さです。)そんな日本ワインの中でも、比較的「重たい」ボディの日本ワインはこちら👇
アメリカンオークでの熟成により、しっかりしたボディと華やかな香りが楽しめる赤ワインです。シャトーメルシャン勝沼ワイナリー醸造長を勤めた味村興成さんが立ち上げた、メルロー品種に特化したワイナリー。
日本ワイン酒場じゃんで提供時、人気が大爆発した赤ワイン。日本のワインはちょっと…と思う方もこれを飲めば見方が変わるはず!とても果実味が豊かで奥行きのある赤ワインです。
果皮も発酵させたシャルドネ品種の白ワイン(オレンジワイン)。樽由来の濃厚さと、果皮由来の渋さがしっかりした味わいになっています。