ワインの底に溜まっているカスの正体は?

ワインの瓶の底にカスが溜まっている…これは飲んでいいのかしら?と思いますよね。ボトムに溜まる「カス」や「酒石」、さらに「澱」といった言葉を聞いたことがあるかもしれません。今回は、これらの要素について詳しく探ってみましょう。

目次


ワインの底に沈殿している「カス」の正体は?

ワインを飲む際に、グラスの底に残る微細な粒子は、通常「カス」と呼ばれます。これはワインに含まれる固形物質、例えばタンニン、ポリフェノール、有機物、酵母細胞などが、ワインが醸造される過程で底に沈殿することによって発生します。ワインのカスは、風味やテクスチャに影響を与えることがあり、一部のワイン愛好家にとっては重要な要素となっています。

ワインのダイヤモンドと言われる「酒石」とは?

酒石は、ワイン内に見られる固体の結晶で、ブドウに含まれる「酒石酸」と「カリウム」が結びついて出来た結晶です。これは、ワインが低温で貯蔵されたり、冷却されたりする際に生じます。酒石は無害であり、飲用に支障をきたすことはありません。白ワインの酒石は光に当たるとキラキラ輝いて見えます。酒石が出来るのは酸やミネラル分の高い質の良いワインであるとして、酒石を「ワインのダイヤモンド」と言ったりします。

👆白ワインに含まれる酒石。

 

ワインの「澱」とは?

澱は、醸造過程の一部として、ワイン中に浮遊する微細な粒子や酵母細胞のことを指します。これらの澱はワインが発酵や熟成を経る際に発生し、時間とともにワイン内で底に沈殿します。澱はワインのクリアな見た目に影響を与え、また風味にも変化をもたらすことがあります。多くの場合、ワインメーカーは澱を取り除くためのフィルタリングやクリアリングプロセスを行います。

(「無濾過って?」についてはこちらのブログに書いています。)

酒石や澱は飲んでも大丈夫?

酒石や澱は一般的に飲んでも問題ありません。これらの微細な粒子や結晶は、ワイン自体の一部であり、飲用に支障をきたすことはほとんどありません。むしろこれらの要素がワインの風味やテクスチャに個性的な要素をもたらす、ワインを楽しむ要素なんですね。飲み心地の気になる方は、注ぐときに底に溜まる澱などを残したり、デキャンターなどを使って注ぐことでこれらの固体を分離することができます。

 

👆この写真のワインは、酒石(いわゆる「ワインのダイヤモンド」)が出ていますね。

北海道余市町の平川ワイナリーのワインです。品種非公開で作られた平川さん拘りのワインはどのアイテムもいつも綺麗な酒石がキラキラとしてため息が出てしまいます。平川ワイナリーの平川さんは、22歳で単身フランスに渡りワインづくりを学んで帰国後、一流のホテルやレストランでソムリエとして活躍され、その後「日本の美食文化に合うワインをつくる」ためにワイナリーを設立されました。

とっておきのワインや贈り物として、是非ダイヤモンド付のワインを♪

平川ワイナリーのワインはこちら


あわせて読みたい

日本ワイン店じゃんのセット

当店では、月に2回ほど、日本ワインを楽しんで頂くためのセット販売をしております。当店がある鎌倉の美味しいものとセットになったり、ワインを楽しむ時にあったら良いものとセットになったりします。 セット販売は数量限定の販売となります。発売開始時に公式LINEで案内いたしますので、気になる方は公式LINEをご登録ください。 友だち追加