炒め物にバッチリ良く合う、おすすめの日本ワイン4選
仕事から帰って家の玄関の扉を開け、リビングに入ったときに台所から炒め物の香ばしい匂いがすると、「ただいま」を言ってすぐに、「あ~っ、お腹空いた!」となりますよね。
炒め物は、材料さえ切ってしまえばサッと出来上がる調理方法。時間がない時の味方になります。炒め物に合わせるお酒はビールを想像しますが、お醤油や味噌などの調味料を使った炒め物に、日本ワインがとても良く合うのです。
今日は、気取らず晩御飯で美味しく頂ける、炒め物に合う日本ワインを紹介していきます。
■塩味の炒め物に合う日本ワイン
塩でシンプルに味付けした炒め物といえば、レバニラ。他にも、熱したゴマ油で、豚肉と季節の野菜(大根やじゃがいも、インゲン等)を塩炒めにしても良いですよね。香ばしいゴマ油の香りと、油をまとって光る野菜が食欲をそそります。
合わせたい日本ワインは、「甲州」という日本固有品種の白ワイン。駒園ヴィンヤード(山梨県)さんの「Tao甲州」なんてピッタリです。滋味深い美味しさの白ワイン。シンプルな味付けで素材の味を楽しむお料理にとても良く合います。冷やしてゴクゴク飲みたい1本!
■味噌味の炒め物に合う日本ワイン
味噌炒めの代表は鍋しぎ(茄子の味噌炒め)。茄子にたっぷりの油を吸わせ、そこに味噌、砂糖、みりん、酒を合わせたタレを絡めて出来上がり。甘辛の味噌ダレの鍋肌で焦げかかる香りが食欲をそそります。
合わせたい日本ワインは、ココ・ファーム・ワイナリー(栃木県)さんの「農民ロッソ」。いろんなブドウ品種がブレンドされた赤ワインです。なめし革のような渋いニュアンスがあって、味噌炒めにぴったり!
■醤油味の炒め物に合う日本ワイン
日本の食卓のスタメンとして外せない生姜焼き。豚肉というより玉ねぎが美味しい炒め物。ご家庭によって、ケチャップを入れたり、豆板醤を入れたりと、様々な味付けがあると思いますが、基本的にお醤油が味付けのベースの生姜焼き。
合わせたい日本ワインは、マスカットベーリーAという日本固有品種の赤ワイン。マスカットベーリーAのワインはお醤油との相性がバツグンなのです。ご紹介するのは、まるき葡萄酒(山梨県)さんの「ラフィーユ樽ベーリーA」。現存する最古のワイナリーの安定した美味しさです。
■オイスターソース味の炒め物に合う日本ワイン
オイスターソース味の代表はやはり青椒肉絲(チンジャオロース)。焼き肉用の厚めの牛肉を細切りにして、ピーマンと一緒にオイスターソースで炒めます。春には茹でタケノコの細切りを入れても美味しいです。
合わせたい日本ワインは、旭洋酒(山梨県)さんの「ルージュクサカベンヌ」。マスカットベーリーAが主体の赤ワインです。黒く煮詰めたベリー系のジャムを思わせる香りと、樽の香りのバランスが良い、土っぽい赤ワイン。オイスターソースの味付けとくれば、このワイン!
【ポイントは肉の部位!我が家の生姜焼きレシピ】
各家庭の味がある生姜焼き、我が家のレシピをご紹介します。
ポイントは、豚肉の種類をバラ肉と肩ロース肉を半分ずつ使うこと。こうすることで、異なる肉の食感を同時に楽しむことが出来、脂と肉のバランスがちょうど良いのです。こってり好きな方はバラ肉を多めに、肉の食感を楽しみたい方は肩ロースを多めにしても良いですね。
(材料:4人分)
厚めスライスの豚肉(バラと肩ロースを半分ずつ)…500g
玉ねぎ…1個
生姜…2かけ
(肉の下味)
小麦粉…少々
塩…少々
酒…大さじ1
(タレの調味料)
しょうがのすりおろし…たっぷり
醤油…大さじ2と1/2
みりん…大さじ2
- 肉を切って塩をふり、酒をまわしかけてしばらく置く(5-10分)
- 玉ねぎは繊維を断つように切り、生姜をすってタレの調味料を合わせる
- 肉の水分をキッチンペーパーでふき取り、小麦粉をまんべんなく振る
- ごま油をフライパンで熱し、肉を広げて焼く(あまりいじらず、焼けたら裏返すイメージ)
- 玉ねぎを加えて炒め、玉ねぎが透き通って火が通ってきたら合わせたタレを回しかけ、強火で絡める
余談ですが、炒め物を美味しくするコツは170-180度の「高温で」「短時間で」炒めることで、それにはやはり熱伝導性の良い鉄のフライパンが良いと思います。我が家で使っているのは、RIVER LIGHT(リバーライト)という国内メーカーの鉄のフライパンです。手入れも簡単ですし、100年使える暮らしの道具。何より炒め物が美味しくできると小さな幸せを感じます!皆さんも、香ばしい香りの炒め物と、美味しい日本ワインで幸せな晩御飯を是非。