シャルドネとは?特徴とおすすめの日本のシャルドネワインを紹介
白ワインで一番よく耳にするのが「シャルドネ」という品種ではないでしょうか?何故こんなに世界的に広がっているのか、その謎に迫ってみました。
目次
シャルドネ品種のワインの味わいは?
シャルドネ品種のワインは、味わいの特徴を一言では言い表せない、多様な味わいがあることが特徴です。産地や醸造方法によって異なる特性を持ちますが、一般的な特徴をいくつかご紹介します。
フルーティーな香り
シャルドネのワインは、リンゴや洋梨、シトラスフルーツなどの爽やかな果物の香りが特徴です。
日本では、長野県のワイン産業を牽引してきたヴィラデストワイナリーのシャルドネワインが、とても爽やかな香りです。余韻も長く、プリマヴェーラ(春)という商品名がぴったりの美味しさです。
プリマヴェーラシャルドネ(ヴィラデストワイナリー/長野県)¥3,410(税込)
バターとバニラのニュアンス
樽で熟成された場合の多くは、バターとバニラのような風味が加わります。
日本では、長野県のいにしぇの里葡萄酒が作るシャルドネのワインが、毎年、樽熟成による厚みとバターのようなニュアンスが美味しいです。フランス人の友人とその家族が、我が家に遊びに来た時に飲んで、その美味しさに「フランスワインより美味い」と驚いていました。
individual夏(いにしぇの里葡萄酒/長野県)¥3,650(税込)
ミネラル感
シャルドネは土壌や気候に敏感であり、特定の産地のミネラル感を反映することがあります。特にシャブリ地域などの白ワイン産地では、石灰岩質の土壌からくるミネラル感が顕著です。
日本では、岡山県にあるdomaine tetta というワイナリーの畑は、日本では珍しい石灰岩質の土壌で、このワイナリーのフラッグシップはシャルドネのワインです。
シャルドネドール(domaine tetta/岡山県)¥4,290(税込)
最終的な味わいは、ブドウの栽培地や醸造家のスタイルによって大きく変わるため、楽しみが尽きないのがシャルドネワイン。そこが多くの人を魅了する理由なんですね。
シャルドネの人気の理由は?
シャルドネが世界的に広まっている理由は、いくつかの要因が組み合わさっています。
適応性の高さ
シャルドネは非常に適応性が高いぶどう品種であり、さまざまな気候条件と土壌に適応できます。これは、異なる国や地域で栽培され、多くの異なるスタイルのワインが生産される理由の一つです。
人気のあるスタイル
シャルドネワインは、そのバラエティに富んだ味わいのために世界中で人気があります。フルーティーでリフレッシュングなものから、樽熟成によってクリーミーで複雑な風味を持つものまで、さまざまなスタイルが楽しめます。
シャルドネで有名な産地は?
シャルドネは特にブルゴーニュ地域(フランス)やナパ・バレー(アメリカ)など、世界で有名なワイン産地で成功を収めています。
これらの地域のシャルドネワインは高い評価を受け、国際的な市場で高い需要があります。
日本でシャルドネ品種のワインは造られている?
日本でもシャルドネ品種のワインが造られています。日本固有品種の甲州やマスカットベーリーAだけではなく、日本でも多様な品種が栽培されています。シャルドネはその中でも人気のある品種の一つです。
国内の産地では長野県が生産量1位で、次に山形県、兵庫県と続きます。(国税庁資料による)これらの地域は異なる気候条件や土壌を持っており、それがワインの味わいに影響を与えています。
宮崎県で栽培されるシャルドネから作られるワインは、少しトロピカルな風合いがします。
産地の気候風土をイメージしやすいのが日本ワインの良いところ。冷涼な山形県や長野県で造られているシャルドネワインと、宮崎県のそれを比較する楽しみもあります。
日本のシャルドネワインは、国内市場だけでなく、一部が輸出市場にも出荷されています。一部の日本のワイナリーは高品質なシャルドネワインを生産し、国際的な評価を受けています。
ワイナリーを訪問するたびに、つくり手の方々が日々さらに良いワインをつくるために試行錯誤されている姿を目の当たりにします。毎年毎年、進化する日本のシャルドネワイン。これからが更に楽しみです!