
岐阜・恵那の山奥の「ポツンと一軒家!?」
岐阜・恵那の山深く、まるで「ポツンと一軒家」のような場所に佇むハム・ソーセージ工房「山のゴーバル」。長野・塩尻から電車で中津川駅へ向かった私と、愛知の実家から子供二人を連れて車で向かった妻が中津川駅で合流し、そこからさらに山奥へと車を走らせました。
細い山道を進みながら、自然に囲まれたこの場所にたどり着いたとき、まさかピッピーの聖地!?みたいな予感がしていました。
「Life is sharing」分かち合うとは
「山のゴーバル」は、1980年代に「アジア生活農場ゴーバル」としてスタートしました。牛や羊を育て、子どもたちの林間学校を開き、地域とともに生きることを大切にしてきた場所。
そんな流れの中で、「本当に安心して食べられるハムを作りたい」という想いから、添加物・保存料・化学調味料を使わないハム・ソーセージづくりが始まりました。その理念は今も変わらず、「Life is sharing(生きることは分かち合うこと)」という言葉に象徴されています。


こだわりの製法と、自然からの贈り物
工房を案内してくれたのは、製造部長の松本さん。製造工程を見学すると、本当に化学調味料や保存料は一切使われていません。
使用する調味料も厳選され、三河みりん、フェアトレード認証のマスコバド糖、醤油、スパイス——すべてが「料理で使うもの」として選ばれています。燻製に使う桜の木は、地域の方が伐採したものを物々交換で入手するという徹底ぶり。
松本さんは「無添加なのは、自分が入ったときから自然とそうだった」と話します。「ハム作りも料理と同じ。美味しい素材を使えば、美味しくなる。それに、普段は添加物の入ったものも食べますよ、ファーストフードも好きですし」と、飾らない言葉が印象的でした。
当店で取り扱う「山のゴーバル」のハムとソーセージは、ただの食品ではなく、その背景にある価値観や空気感までも伝えてくれるもの。
例えば、豚のすね肉に胡椒をまぶしてスモークした骨付きハムは、ナイフでそぎ落としながら好きな時に好きな量を楽しめる逸品で、パーティーにも最適。また、赤ワインとヨーグルトを使用したサラミは、優しい味わいでお酒のお供としてはもちろん、子どものおやつにもぴったり。
人が集い、温かな空気が流れる場所
工房の休憩時間には、年齢も立場もさまざまな従業員が集まり、子どもたちも一緒にお茶を飲みながら談笑する光景が広がっていました。初めて訪れた私たちにも気さくに話しかけてくれる温かい空気感。
ここでは「無添加だから、それが安心」という単なるこだわりではなく、「食べることを通じて分かち合う」ことが自然に根付いていると感じました。
「山のゴーバル」は、食を通じて「分かち合い、共に生きる」ことを探求し続けています。音楽イベントなども開催し、地域とのつながりを大切にしながら歩みを続ける場所でした。
全然、ピッピー感はありませんでした!笑
勝手に妄想を膨らませて申し訳ございませんでした。