大分県

安心院小さなワイン工房

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山間に息づく小さなワイナリー

九州・大分県の山間に位置する安心院(あじむ)。その静かな土地に、ひっそりと佇むワイナリーがあります。

2025年1月中旬、九州滞在中に拠点としていた宮崎県の日南から車で4時間以上かけて訪れた「安心院小さなワイン工房」。出迎えてくれたのは、朴訥とした雰囲気を持つ醸造責任者の和田さんです。

このワイナリーの始まりは2010年。「農を通じて故郷を守る」という理念のもと、企業組合・百笑一喜が立ち上げられました。

もともとは、地元の4つの生産者が集まり、野菜の集荷や産直販売を行う組織でしたが、「ワイン醸造を通じて地域を元気にしたい」という想いからワイン造りを始めることに。しかし、試行錯誤の中でなかなか軌道に乗らず、ワイナリーの存続が危ぶまれる時期もありました。

0から、和田さんの挑戦

ひきこもりワイナリー、個性あふれる味

そんな和田さんが生み出すワインは、どこか素朴でしみじみとした味わい。「ひきこもりワイナリー」と自称する和田さんのスタイルは、シンプルながらも繊細な造りを大切にしています。

たとえば、自然酵母を使い、無濾過・無清澄で仕上げたデラウェアは、食事と合わせるのはもちろん、夜にゆっくりと一人で楽しむのにもぴったりな味わいです。

醸造方法にも独自のこだわりがあります。圧力を最小限に抑える「バスケットプレス」を使用し、果実の旨味を最大限に引き出すほか、ワインの移動には「サイフォンの原理」を利用することで、ぶどうにストレスを与えないよう細心の注意を払っています。

また、デラウェアにシャインマスカットを加えることで酸味を補うなど、試行錯誤を重ねながら味わいを調整しています。

音楽とワイン、そしてこれから